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2017,02,24
コラム

『カルロス・ゴーンの経営論』

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リコメント度:★★★★★

読み易さ度:★★★★☆


リコメンドターゲット:経営レベルのリーダーシップ、グローバル企業のリーダーシップに興味がある方

 


今(2017.2現在)どの書店の店頭にも平積みで並んでいる本書。

日産財団が行っている5日間のリーダーシップ開発プログラム 『Global Resilient Leadership Program (GRLP:逆風下の変革リーダーシップ養成講座)』 での参加者とカルロス・ゴーンCEOとの受け答えを通じて、グローバル・リーダーシップとは何かを探求する一書です。

 

本書の、すなわちゴーン氏のリーダーシップ論を凝縮すると、次のメッセージになります。

 

リーダーシップとは、危機的な状況に求められる。

危機的な状況に対応するリーダーには、フォロワーからリーダーへの「信頼」が必要だ。


では、信頼は何から生まれるのか? 「結果」である。

自分は「結果」を出した。だからリーダーとしての信頼を得られた。

もし「結果」が出ていなければ、リーダーではあり続けられなかったはずだ。

 

本書の解説ページの中で研究者の方も言及していますが、日本を含む儒教圏アジア圏では、リーダーシップに対人関係能力を強く求める特徴があります。平たく言えば 「いい人」 かどうかが重要なファクターなのです。

 

それに対してゴーン氏の考えは、対人関係能力以上に 「結果を出す。結果を出し続ける」 ことにフォーカスしている点で特徴的です。

 

思えば、成果主義へのアレルギーも含めて、日本では 「結果も大事だが、プロセスも大事」 「結果も大事だが、努力も大事」 という意見を耳にすることが多くあります。実際に、プロセスを評価することの重要性を明らかにしている研究者も少なくありません。

 

しかし、リーダーへの信頼感がリーダーシップ発揮に必要とするならば、信頼を得る最も分かりやすいところは 「結果」 であるとするゴーン氏の考えは、もっともな部分があります。

 

リーダーシップの源泉は 「信頼」であり、信頼の源泉は「結果」 である。

 

皆さんは、どう思われますか?



田中 大裕




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