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2016,06,23
コラム

「課長止まりの人と部長以上になる人」その差は何と答えますか

毎年、管理職昇格者研修などで、

多くの管理職(課長など)の方々にお会いする機会があります。

 

職種や年齢も様々な方々が、将来的に

課長止まりの人と、部長以上になる人に、徐々に分かれてきます。

 

では、何がその差を生みだすのか

 

と問われると、どのように答えますでしょうか。

 

 

スキル含め、もちろん様々な要素があると思いますが、

今まで多くの管理職の方々と面談をしてきた結果、思うこととしては、

 

何のために働いているのか?という問いに対して、

どのように答えるのかという点に差がみられると感じます。

 

 

そもそも、その問いに対して、

・何のために働いているのかを見失っている、

・何をめざしているのか定まっていない

と答える人もいますが、

その状態だと、なかなか次への変化が少ないと感じます。

 

一方で、

・自分なりのこういう価値を発揮したい

・成長して、●●なポジションにつきたい、△△のような人になりたい

・より多くの影響力を発揮したい、貢献したい

という心から納得した目的がある人。

そういった人は、前に進んでいくと感じます。

 

 

「WHYから始めよ!―」の著者であるサイモン・シネック氏は、

一部の組織やリーダーがなぜ他者より優れた結果を生み出すのかを、
What(何を?)、How(どうやって?)、Why(なぜ?)の3つを使って説明していますが、そこでは、

Why(なぜ?)に着目し、Why(なぜ?)を語れる重要性を説いています。

 

自分が行動を続け、人を動かすためには、

また、リーダーシップを発揮し続けるためには、

このなぜ、何のために、というWhyがしっかりとしていることが

大事だと改めて感じます。

 

 

では、そういった自分なりの目的(Why)がある人は

すべて部長以上までいくのかというと、そうとも感じません。

 

その目的がある人の中でも、

様々な困難があっても、前に進み、

結果的に部長以上まで昇格される方は、

 

「自分の○○のために」というのも、もちろんあるのですが、

それ以上に、部下の○○ために、この部署の○○ために、顧客の○○のために、

といったような、「自分以外の○○のために」が強くあると感じます。

 

管理職というポジションにおいて、

様々な矛盾をマネジメントしながら、

正解が無い中で、決断をし続けなければならない環境下において、

それでも、前に進み続けようと思うと、

自分のためだけではなく、強烈な「自分以外の○○のために」というものが無いと

頑張り続けることができないのだと思います。

 

面談などを通じて、ここに違いを感じます。

 

 

では、そういった「自分以外の○○のために」がある人に、

なぜあるのかと問うてみると

 

そういった方々が共通して持っているのは、

その源泉となる原体験

 

誰かに対して、

心から、申し訳なかった、悲しかった、ありがたかった

というような感情が揺さぶられる経験をしており、

それを自ら内省して、自分なりの持論にし、

その結果、「自分以外の○○のために」になっていると感じます。

 

 

成長のためには、経験が必要だ

とはよく言われることですが、

 

課長から部長以上になるためには、

ただの経験ではなく、

誰かに対して、申し訳なかった、悲しかった、ありがたかった

というような感情が揺さぶられる経験と、

それを内省化して、自分の目的にセットするという経験を

積むことができるかどうかなのではと感じます。

 

 

経験が大事だ、修羅場が大事だ、というビッグワードを聞くたびに、

ただ経験や修羅場をさせればよいのかと疑問に思っていたこともありますが、

 

その経験のエッセンスをさらに具体化して、

組織の中核を担う人材の育成に臨んでいきたいと思います。



上林 周平




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